M&Aは成功するのか

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M&Aは企業買収の英語表記ですが、この表記は日本のビジネス界に浸透している言葉です。テレビなどのメディアでもよく使われているように企業買収は決して珍しいことではありません。例えば銀行を見ると30年前に存在していた銀行名と現在とでは大きく異なりますよね。これは銀行間同士の合併、いわゆるM&Aが行われたことによる変化の表れなのです。これまで銀行だけではなく大手企業や中小企業も数多くのM&Aが行われてきましたが、M&Aのメリットは市場の拡充、異業種への参入、ブランド力や財政力強化が挙げられます。これらの点を見るとM&Aを活発に行った方が良いのではと思われますが、実際にはその裏に隠れている注意すべき点が問題であり、決して企業買収が成功に繋がるとは限らないのです。注意点として挙げられるものの一つに企業の評価損が拡大することがあります。企業買収することで吸収された側の企業が大きな債務を抱えていたとなると、前述で挙げたM&Aのメリットをかき消してしまう債務の存在は合併後の会社の経営に大きな重しとなるのです。また合併後の業績が思わしくないことでM&Aにより拡大した人件費や施設の維持にかかる費用により評価損を更に拡大させてしまうことに繋がる恐れもあります。企業買収による財務力や時価総額は単純にプラスされるのではなく様々な要因でマイナスとなることも想定しなければなりません。あらかじめ様々な事態を予想しておけば、何が起ころうとも迅速に対応することが出来ます。成功に導くためにはトップが統合後の経営ビジョンを明確に打ち出し、多少の失敗や方向転換も想定しながら長期的な視野を持って進めていくことが大事であると言えます。